糖尿病は、血液の中に含まれる糖の濃度が高い状態が長く続く病気です。初期段階では気づきにくいのですが、血糖値が高くなってくると、のどが渇く、トイレが近くなる、傷が治りにくい、だるい、疲れやすい、食べてもやせるといった症状が現れ始めます。しかし多くの糖尿病の患者さんは無自覚無症状であり、この点が落とし穴になっています。
自覚症状がないからといって放置しておくと、高血糖が全身の様々な臓器に障害をもたらし、網膜症、腎症、神経障害などの「三大合併症」、および心筋梗塞や脳梗塞、下肢動脈閉塞といった動脈硬化性疾患を引き起こす可能性があります。また抵抗力が低いため、ウイルス、細菌、結核、真菌などといった感染症にかかりやすいことも知られています。また最近では糖尿病の患者さんは癌の発症率も高いと報告されています。このように糖尿病は様々な合併症を併発するため、健常人に比べて平均寿命が10年低いとも言われています。
当院ではカロリー制限療法は行わず、BOOCS理論を基に患者様とご相談しながら、その方の生活スタイルに合った方法で安全に配慮しながら改善法をご提案いたします。
当クリニックでは、血液検査(血糖、HbA1c、インスリン)、尿検査(C-ペプタイド、アルブミン定量)、糖負荷試験、自律神経機能検査、腹部超音波検査など様々な検査を通して糖尿病のタイプ、合併症の進行具合などを診断します。